7月の和風月名として一般的に知られているのが「文月(ふみづき)」です。「文」という字は、
古くは書物や学問を意味していました。
この「文月」にはいくつかの由来がありますが、特に有力とされる説が二つあります。
一つは、七夕の時期に書物を開いて夜風に干し、書の上達を祈る風習があったことから、
「文披月(ふみひろげづき・ふみひらきづき)」と呼ばれ、それが短縮されて文月になったという説。
もう一つは、旧暦の7月が稲穂のふくらむ時期であったことから、「穂見月」や「穂含月(ほふみづき)」
「含み月(ふくみづき)」と呼ばれていたものが、「ふみづき」へと変化したとされる説です。
いずれの説も、自然や風習と深く結びついた美しい語源です。
今月はこの「文月」にちなんで、「読書の秋」にはやや早いですが、
少なくとも1冊は本を読了したいと思っています。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が主流となった現代において、
日々の新聞に目を通す習慣に加えて、読書の時間も大切にしながら、知識を広げ、
新たな気づきや視点を得ていきたいと考えています。
