ハイテン材ってなに？
ハイテン！ハイテン！って、会社にいると良く聞くけど？ 実は、ハイテンって、いまいち何かわからないのね… 鉄なのは、なんとなく知ってるけど…
すごいじゃん！スカイツリーや、レインボーブリッジ、明石海峡大橋にもハイテンがいるのね⁉
ハイテンって車のしゃたいこっかく以外にも使われているのね！なんでもスカイツリーはハイテンがなくては日本一の高さにはならなかったんだって！
なんとなく凄い鉄な気がしてたけど、そんなに重宝されてる鉄なのね。
ますます気になる。どんな特徴があるんだろう？
そもそもハイテンは鋼（はがね）みたいなもので、とっても硬い鉄なのね！例えば0.3mm薄くするだけで、約2.3kgも軽くなるんだって。びっくり。
要するに中身が詰まった強度のある鉄なのね。軽くなる2.3kgは中身が詰まった美味しいリンゴだと10個ぐらいね。食べきれない！
あとはこの鉄は粘りがあるんだって。鉄の粘りと言われてもよく解らないけど、鉄を引っ張って強度をテストすると、普通の鉄の３倍から４倍も強いんだって！硬くて強くて引っ張れる粘りがある鉄。ハイテンって最強の鉄じゃない！
なるほど、こんなスペシャルな素材でしゃたいこっかくが出来るんだ。だから人の命を守るところに使われるのね。ハイテンに感謝しなきゃ。
少しハイテン材の事がわかった気がするなぁ。
えっ、まだまだ？ 硬くて強くて粘りがあるのに、加工が難しい？
うーん。こんどはプレス職人さんに会いに行こ。きっと怪力ね！
丈夫で強くしても重くならないようにするには強度（硬さ）を上げる必要があります。車体に使う材料は鉄です。この鉄という硬い材料をもっと強くしたのがハイテン材。一般的な鉄の2～4倍の硬さです。硬くして丈夫にした分、軽くするために鉄の材料を薄くできます。例えば、1㎡の鉄板を0.3mm薄くすると、2.3kgも軽くなります。クルマは2～3万点の部品で構成されています。中でも重い鉄をたくさん使う車体部品を軽くすることで車体の軽量化につなげられます。
ただ、材料を硬くすると曲げたり、引っ張たり、くっつけるといった加工が難しくなります。難しいからと諦めてしまっては良いクルマはできません。
ベルソニカは軽くて丈夫なクルマづくりのために日夜研究を繰り返しています。
ベルソニカのパートナー企業スズキ株式会社ではくるまづくりを知ることが出来る「スズキこども質問箱」を公開しています。こちらのページも是非ご覧ください。